seaside cafe 下絵をつくる

 

カダ・テラス

2019年は「海辺のカフェ」シリーズ第2弾

seaside cafe で行くことにしました。

下絵つくりの手順はおおむね以下の通りです。

 

①下絵のベース写真を選ぶ

②フレーミング&レイアウト調整

③プリントアウト

④アウトライン化

 

 

①下絵のベース写真はこれで行くことにしました。

 

②この写真をベースにして

彫紙アート作品用にアレンジを加えていきますが

出来るだけシンプルに要素を整理して行きます。

まずはトリミングです。

テーブルとチェアを主題にして

背景に海と向こう岸や植物を入れます。

次に観葉植物がテーブルと少し離れているので

ここを切り取ってテーブル側に寄せます。

さらに建物の柱と屋根は思い切って無くします。

大きいテーブルは何種類かの木を組み合わせた

とても凝った造りをしており

トップ面のテクスチャーが見せ所になりそうです

またチェアは曲木のフレームに細い籐を編んだ

素材を組み合わせたもの? で

こちらもニュアンスのある質感です。

彫紙アートでの表現はかなり難しそうですね。

 

下絵のアレンジはこんな感じでしょうか。

 

次にアウトラインを拾いやすくするために

アレンジした下絵を画像編集ソフトを使って

色調の諧調を変えた画像を数種類作ってみます。

 

ここではアドビ・フォトショップの

ポスタライズという機能で

5~7諧調の画像を作成しています。

 

<5諧調>

<6諧調>

<7諧調>

 

少しわかり難いかもしれませんが

諧調が変わると色の色域が変わり

パターンに違いが出てきます。

今回はテーブルのテクスチャーと

椅子の背もたれのテクスチャーが

良く出ている6をべースにして進めます。

部分的に5や7を参考にしても

良いと思います。

 

次にプリンターで出力し

線図を起こして行きますが

その際は実際の作品サイズで出力しますので

今回は4切サイズ(545x393)を使って

作品エリアはA3より少し大きいサイズ

465x313で創ります。

 

この辺はそれぞれのやり方になると思いますが

私は四切紙の全周40mmを残したサイズを

作品サイズにしました。

風景作品は上下左右に切り抜ける場合が多いので

周りにいくらかの面を残しておくと

作成中に紙をめくる際めくり易いからです。

但し何mm残すか?はひとそれぞれです。

残りが少なければ作品は大きく出来ますが

今回は安全を見て40mm残してやってみます。

 

作品サイズ 465x313

四切紙 545x393

ですのでセンターラインを入れて置き

A3縦で2枚出力し、出力後センターで合わせます。

 

黒ベタ:545x393/作品エリア:465x313

 

*A3出力はコンビニの複写機で ¥80/1枚

 

④最後にアウトライン化ですが

ここからが少し厄介です。

明度差が少ないエリアを統合し整理しながら

色数を意識しつつ線図を起こしていきます。

 

例えば海側の柵の手前は影で黒く見えます。

デッキの床におちる影はやや明るく

テーブルや椅子の脚の影の部分も

微妙にトーンが異なりますが

思い切って全て黒でつぶしてしまいます。

 

まずは全体の線を拾って線図を仕上げます。

こんな感じになりました。

<下絵+線図>

 

<線図>

 

下絵作業は以上になります。

 

次は彫り順を考えながら色を決めていきます。

彫紙アートの作品創りで最も手間がかかり

悩みどころの作業です‥。

 

 

 

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