彫紙アート

太田隆司さんの「紙で作るリアル風景」

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以前「私の好きなイラストレーター」の記事で

ご紹介したペーパーアーティスト

太田隆司さんの本を見つけました。

 

「紙で作るリアル風景」紙技、その技術を紐解く

 

太田さんの作品創りのプロセスが

くわしく紹介されており、即購入しました。

 

太田さんの作品は遠近法を巧みに利用し

数十センチの奥行きの中に数十倍の奥行き感で

どこかで見たことがある様な日常の一コマを

見事に表現してるのですが

それは静かで静的な風景ではなく

人が歩き、語り、生活している

動的な日常の一瞬を

カメラで切取った様な風景です。

 

太田さんの作品には

欠かせない3つのモチーフがあるそうで

それは、人・クルマ・犬 だそうです。

 

人とクルマは当然気付いてましたが

には気付きませんでした。

確かにこの3つの要素が入ることで

動き・躍動感・ストーリー が感じられます。

 

そして作品創りの主な素材は彫紙アートと同様

「紙」です。

作品全体の構成の作り方も

私の彫紙アート作品創りに

通じるところがあります。

 

題材の写真を撮影し

それをベースに線図を起こし

人・クルマ・犬 をはじめ

建物・樹々・電柱 などなど

風景を構成するオブジェクトを

レイヤー状に付け加えて行きさらに

それぞれのオブジェクトはカラー紙を切り取り

曲げたり貼り合わせたりしながら

立体感を創り、時には塗装も加え

まるで演劇の舞台を作っている様です。

 

人物の着ている服の柄やシワ

クルマのリフレクションなど

細部にわたり詳細につくり込まれており

本当に驚きです!

 

彫紙アートでもカラー紙50枚前後の作品になると

1つ1つのパーツを切り抜き、絵にしていくまで

大変な手間がかかりますが

この太田さんの作品創りの過程をみると

その何倍もの手間が掛かっている事が良く分かり

まだまだ頑張らねば… と思えます。

 

1つ1つのパーツを仕上げ、加えていくことで

少しづつ自分のイメージが形になって行く過程を

楽しみながら作っているんだろうなと想像します。

 

全てのパーツのレイアウトが完了すると

最後に撮影です。

背景の空はプロジェクターで投影し

日中・夕暮れ・夜 の表現は

実際に照明の明るさや色を変えて表現し完成!

 

この本では30点ほどの作品の中から

下絵作りから立体作品に仕上げていくまでの

制作過程が詳しく紹介されており

太田ワールドがぎっしりと詰まってます。

 

 

 

私は2019年に東京・上野の東京都美術館で行われていた

「ニュークリエイティブ展」で たまたま

太田さんの作品を直接見る機会がありましたが

この本で紹介されている作品も

実物を見る機会があると嬉しいですね!

 

 

 

 

 

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