生駒聖天-宝山寺
創建:1678年(江戸時代)
本尊:不動明王
開山:湛海(たんかい)
宗派:真言律宗
起源・歴史
655年(飛鳥時代)斉明天皇元年に
役業者が開いた修験道場が起源とされ
空海(弘法大師)もここで修行をしたと
伝わる生駒山中腹にある山岳寺院です。
1678年(江戸時代)
湛海律師(たんかいりっし)が再興し
それが事実上の開山とされています。
一の鳥居
近鉄生駒ケーブルの宝山寺駅または宝山寺駐車場
から参道を進むと燈籠が並ぶ石畳となりやがて
一の鳥居が見えてきます。
寺院なのに鳥居があるのは元々バラモン教の神々
である天部神を祀っているからだそうで
天部神とは
梵天・帝釈天・吉祥天・弁才天・伎芸天
鬼子母神・大黒天・四天王・竜王・夜叉
聖天・金剛力士・韋駄天、天龍八部衆
十二神将・二十八部衆などが存在しますが
宝山寺は生駒の聖天さんが祀られてるからです。
参道はずっと坂道を登って行きますが
一の鳥居を潜るあたりで振り返ると
生駒市街が一望でき、結構な高さまで
登って来ていることに気づきます。
>>一の鳥居から参道入口を望む
惣門
一の門を進むと宝山寺の入口惣門に…
中門
中門を潜ると本堂・聖天堂拝殿がある境内に。
本堂
1688年(江戸時代)建立
それまでの仮本堂を現在のものに再建
本尊:不動明王像
本堂の後ろに切り立つ岩壁は「般若窟」といわれ
弥勒菩薩が安置されます。
この岩壁をバックに狭い境内に伽藍が並ぶさまは
正に山岳寺院で宝山寺独特の景色でしょう。
聖天堂 拝殿
1877年(明治時代)~再建
天堂と中拝殿を建立し従来の拝殿を移設し一体化。
手前が外拝殿・続いて中拝殿・奥が聖天堂で
鎮守神として大聖歓喜天、その他
・荒神
・十一面観音
・毘沙門天
などが祀られています。
文殊堂
1978年(昭和53年)建立
本尊:文殊菩薩騎獅像
受験合格や学問全般を祈願
観音堂
1684年(江戸時代)創建
1844年(江戸時代)に現在のお堂に再建。
本尊:十一面観音立像(室町時代)
良縁/安産を祈願
常楽殿
・如意輪観世音菩薩坐像
・吉祥天女
・毘沙門天
商売繁盛を祈願
逢拝所
般若窟に祀られている弥勒菩薩逢拝の為建立
その他
本尊:虚空蔵菩薩
・三宝荒神
・辨財天
多宝塔
1957年(昭和32年)建立
本尊:愛染明王
五社明神
大師堂
1967年(昭和42年)建立
弘法大師(空海)もこの地で修行されたとの事で
建立されました。
・弘法大師坐像
・地蔵菩薩
水掛地蔵
烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)
烏枢沙摩明王は、炎で下の不浄を清めてくれる。
>>奥の院へ
奥の院本堂
1705年(江戸時代)
護摩堂道場として建立されるが
一度火災により焼失。
その後1856年(江戸時代)に再建
本堂の不動明王像に似せて同様の
不動明王像・他を作成し安置。
開山堂
1769年(江戸時代)建立
実際の宝山寺開山を行った
湛海(たんかい)和上を祀ったお堂です。
見どころ
役行者や空海が修験の場として開いた
般若窟と呼ばれる大岩壁を背景に
本堂・聖天堂・多宝堂・絵馬堂
などが立ち並びます。
鎮守神の大聖歓喜天は
生駒の聖天さまと呼ばれ現世のあらゆる願い…
商売繁盛や禁酒といった断ちものを祈願する
庶民信仰の寺として広く親しまれています。
御朱印
・歓喜天
・愛染明王
・不動明王
拝観時間
4月~9月 8:00~16:30
10月~3月 8:00~16:00
拝観料
無料
住所・TEL
〒630-0266 生駒市門前町1-1
0743-73-2006
アクセス
近鉄生駒駅下車ケーブル線(1時間に3回・20分毎に発車)
鳥居前駅から宝山寺駅まで約6分。
宝山寺駅下車徒歩10分
駐車場
無料駐車場あり