薬師寺(世界遺産)
創建:680年
本尊:薬師三尊像
開基:天武天皇
宗派:法相宗 大本山
住所:奈良市 西ノ京町457
歴史
飛鳥時代 壬申の乱の後
680年 天武天皇(大海人皇子)が
皇后(持統天皇)の病気平癒を願い
飛鳥-藤原京に建立したのが起源とされてます。
710年の平城遷都に伴い
716年~現在の地へ移転しましたがその後
平安時代の火災や室町時代の兵火などで
多くの伽藍を無くし規模が縮小されましたが
1960年以降、当時の高田好胤管長の働きで
一般人への写経勧進により
1976年に金堂・1981年に西塔
2003年に中門・回廊・大講堂
2017年に食堂と再建され現在は
当時を思わせる大伽藍が再現されています。
飛鳥の薬師寺(本薬師寺)は平城京移転後も
平安時代中頃まで存続しており
現在は本薬師寺跡として痕跡を残しています。
見どころ
薬師寺は私が奈良で一番好きな寺です。
1976年以降 金堂から西塔・大講堂・食堂
と再建されてきた伽藍郡は
当時の薬師寺の壮大さを現在に蘇らせ
私たちに示してくれています。
今の50代~60代のほとんどの方は
中学生・高校生の頃
修学旅行などで薬師寺を訪れた際
高田好胤管長の面白く楽しい説法を
聞いたのではないでしょうか?
私も中学生の頃修学旅行で京都・奈良を訪れた際
薬師寺のお坊さんがしてくれた
面白く分かりやすい説法が一番印象に残っており
後に、当時の副管長・高田好胤さんが
「仏法の種まきが自分の使命」として修学旅行生
に向けての法話に力を入れていた事を知りました。
また
当時老朽化が進んでいた薬師寺の伽藍再建の為
企業からではなく一般信者からの
写経納経の供養料による金堂の再建を志し
全国各地での講演やTV出演・出版物など
積極的に広報活動を行い
1967年~1976年の9年でついに100万巻を
達成し金堂・西塔と再建を果たした事。
また伽藍再建に際しては法隆寺修復の経験を持つ
西岡常一棟梁によるこだわりの再建物語なども
私が薬師寺に特別な思いがある理由です。
薬師寺再建にかけた人達の
熱い思いが成し遂げた奇跡が
現在の薬師寺の壮大な姿なんだと思うと
感動を覚えずにはいられません。
高田管長が始めた修学旅行生や参拝客に対する
面白く分かりやすい説法は
現在でも若いお坊さんに引き継がれ
薬師寺の名物として続いていることも
灌漑深いものがあります。
金堂
1976年 西岡常一棟梁により再建
本尊:薬師三尊像(国宝)白鳳時代
・薬師如来坐像
・日光・月光菩薩立像
・吉祥天女画像(国宝)天平時代
金箔が完全にはがれ
黒光りし均整の取れた姿をした薬師三尊像は
数ある仏像の中でも最も美しいと思います。
東塔(国宝)
730年 創建
2020年 修復工事完-落慶
平城京に残る最古の建築物
西塔
1981年 西岡常一棟梁により再建
千年後に東塔と同じ高さになるよう
計算され建てられた塔です。
・釈迦八相像のうち果相の四相が祀られています。
成道/転法輪/涅槃/分舎利
大講堂
2003年 再建
本尊:弥勒三尊像(重要文化財)奈良時代
・弥勒如来坐像
・法苑林菩薩立像(ほうおんりん)
・大妙相菩薩立像(だいみょうそう)
・阿僧伽菩薩立像(あさんが)
・伐蘇畔度菩薩立像(ばすばんどう)
・釈迦十大弟子
食堂
創建は730年
現在の建物は、2017年に再建されたものです。
本尊:阿弥陀三尊浄土図
壁画:仏教伝来の道と薬師寺
東院堂(国宝)
1285年 鎌倉時代に再建された日本最古の禅堂
・聖観音菩薩立像(国宝)
・四天王立像(重要文化財)鎌倉時代
こちらの聖観音菩薩立像も
大きな仏像ではありませんが
金堂の薬師三尊像同様バランスの取れた
大変美しいお顔・姿の仏像です。
玄奘三蔵院伽藍
1991年 建立
・玄奘三蔵坐像
・大唐西域壁画
御朱印
大講堂>
・薬師如来
・弥勒佛
・南無佛 仏足石
・西国薬師四十九霊場第1番
・ロータスロード
東院>
・聖観世音 大和北部八十八ヶ所霊場第49番
食堂>
・無量光
玄奘三蔵院伽藍>
・不東
拝観時間
8:30~17:00(受付は16:30)
入堂・拝観料
金堂・大講堂・東院堂・玄奘三蔵院伽藍
(1/1~1/8・3/1~6/30・9/16~11/30)
大人 ¥1,100
中学・高校生 ¥700
小学生 ¥300
金堂・大講堂・東院堂(上記以外の期間)
大人 ¥800
中学・高校生 ¥500
小学生 ¥200
住所・TEL
〒630-8563 奈良市西ノ京町457
0742-33-6001
アクセス
近鉄 西ノ京駅より徒歩1分
駐車場(有料)
薬師寺南駐車場 8:30~17:00
¥500/終日
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