東大寺・法華堂(三月堂)
創建:728年 金鍾山寺
本尊:不空羂索観音
開基:聖武天皇
開山:良弁
宗派:華厳宗 大本山
歴史・みどころ
廬舎那大仏が創られる以前の
東大寺起源とされている
金鍾寺(きんしょうじ/こんしゅじ)
<< 幼くして亡くなった皇子の菩提寺 >>
の伽藍の1つとされており
東大寺の現存の建築物では最も古い
733年 創建のものです。
不空羂索観音像(ふくうけんさくかんのん)
が本尊であることから羂索堂(けんさくどう)
と呼ばれてました。
またこのお堂は740年日本で初めて本格的な
華厳経の講義が行われたところで
これは聖武天皇が廬舎那大仏をつくるきっかけ
となった河内国知識寺での華厳経との出会いの後
金鍾寺に住持させていた後の東大寺初代別当僧正
良弁 他9名の僧侶に華厳経の研究を指示した
ことによると思われます。
旧暦の3月に法華会(ほっけえ)が行われる様に
なった事から法華堂・三月堂と呼ばれてます。
建物は正堂(しょうどう)と礼堂(らいどう)
が接して建っていましたが鎌倉時代に礼堂を
正堂と繋いだ現在の形になりました。
正堂:仏像が安置されている建物
礼堂:現在の拝観入口の建物
堂内の不空羂索観音像をはじめとした10体の
仏像は全て奈良時代に創られたもので
国宝に指定されています。
不空羂索観音像
帝釈天像・梵天像・
金剛力士像(阿形・吽形)
執金剛神像(秘仏12/16のみ)
四天王像
持国天像・増長天像・広目天像・多聞天像
と錚々たる仏像が、所狭しと並びます。
仏像の正面がベンチ状のつくりになっており
ここに座ってゆっくりと仏像を拝めます。
また本来ここに安置されていた
日光・月光菩薩像
弁才天像・吉祥天像
地蔵菩薩像・不動明王像
の6体は、現在は
東大寺ミュージアムに安置されています。
三昧堂(四月堂)
4月に行われる法華三昧会(ほっけさんまいえ)
から四月堂と呼ばれるようになりました。
本尊:十一面観音立像と普賢菩薩
が安置されており、旧本尊:千手観音立像は
現在東大寺ミュージアムに安置されています。
御朱印
法華堂(三月堂)で頂ける御朱印は3種 ¥300
拝観時にお願いしておきます。
・法華
・不空羂索観音
・執金剛(12/16特別公開時)
三昧堂(四月堂)で頂ける御朱印は2種 ¥300
こちらは拝観料不要です。
・普賢菩薩
・十一面観音
拝観時間
4月~10月 7:30~17:30
11月~3月 8:00~17:00
入堂・拝観料
法華堂
大人(中学生以上)¥600
小学生 ¥300
住所・TEL
〒630-8211 奈良県奈良市雑司町406−1
0742-22-5511(代)
アクセス
JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バス
「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分
近鉄奈良駅から徒歩約20分
東大寺大仏殿より東へ徒歩5分
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