キリンを彫る 前編
彫紙アートの新しいプログラム
CLP2段の課題を始める前に
「キリン」を彫ることにしました。
A4サイズの全15枚の下絵ですが
手描きの細いラインを残すところが
この作品のポイントになり
CLPの2段かそれ以上に相当する
難易度かと思います。
私も手描きのフィーリングラインを残す
作品は初めてなので少し緊張しますね
このラインをちゃんと彫れるのか?
全く自信がありませんがとにかくやってみます!
まず下絵の上をホチキスで固定
上下に分けて彫りますが
はじめに下半分の番号が大きい(深い)
所から彫って行きます。
この場合
首の中ほどにあるベージュの15番からです。
次にグリーンの14番・黄の13番・水色の9番
紫の8番… と進めます。
こういった小さい円や複雑なラインを
何枚も同じラインでカットしていくのは
至難の業なんですが、そこがまた
彫紙アートの魅力でもあるので頑張って
トライしてみます… が
15番・14番のような小さい丸など
やはりかなり難しいです
ガタガタになってしまいました(汗)
アートナイフの刃を垂直にキープしつつ
刃先は動かさずに
紙を回しながら少しづつカットする
という基本が出来ていないことを痛感!
しばらく振りなのでもう1度
基本練習に立ち返ることにします。
端切れの紙を10枚ほど重ね
上記の基本を意識して
同じラインでカットできる様トライ!
練習をしていく中で
少しづつ感覚が戻ってきた感じがします。
また、こういった細かいカットは
刃先が常に研がれていないときれいに彫れず
本当に1枚・2枚くり抜くたびに刃先を研ぎます。
特に黒い紙は他の色より紙の繊維が密なようで
刃先が研がれていないときれいに切れず
ケバケバが出てくるので要注意です。
また刃先を研いでも
研ぐたびに刃先の厚さが僅かに厚くなっていき
刃を入れるときに抵抗を感じる様になりますので
彫る場所や形にもよりますが
この作品のように繊細なカットが多い場合は
新しい刃でも数回研いだら
また新しいものに替えるようにしました。
しばらく彫り進めるうちに
彫紙アートを始めたころ必死になって
教材に取組んでいた時の感覚が蘇り
1枚1枚を集中して切り抜くのが
楽しくなってきました!
カットしては研ぎ・カットしては研ぎ
~ 休憩 ~
こんな感じなのでなかなか作業は進みませんが…
この下絵は
新しい領域にチャレンジしている感覚です。
15番・14番・13番 ~ 9番と進み
8番 紫のアウトラインが跳ねてるところを
忠実に再現すべきか… 省略してしまうか…
ちょっと迷いましたが
忠実に再現する方向で
チャレンジすることにしました。
こんなに細いひげの様なカットが出来るのか?
と思いましたが意外と行けました(笑)
こんな感じで初日は15番・14番を抜くところまで
次の日に13番~8番
下部のキリンの模様まで進め…
あとは平日帰宅後2時間ほど
集中力が切れない程度でゆっくりと
数日かけて進めました。
一番上の表紙のカット(2番)を残して
下半分が出来ましたので
ホチキスの止め替えを行い
次回から上半分に入ります!
CLP2段の下絵には、この「キリン」よりも
細いフィーリングラインを残す作品があるので
事前の良いトレーニングになりそうです。