上級インストラクター養成講座 泰山木1

 

初の会員展出展を終え

レベルの高い皆さんの作品を拝見し

モチベ―ションも上がってきたところで

いよいよ「認定講座」の最後

「上級インストラクター養成講座」の受講です!

 

 

この講座は最後だけあって、全12コマ/24時間と

今までの各講座の倍の時間になっていました。

 

講座内容は…

① 泰山木     :11コマ(22時間)

② 人物(女性):1コマ(2時間)

の2テーマですが

① 泰山木は、オリジナル作品を創る手順を踏み

終了後、自分1人で作品創りが出来る様配慮された

カリキュラムになっています。

 

まずは泰山木の下絵作成です。

あらかじめ用意された泰山木の写真3~4枚

それらの中から作品創りに必要なパーツを

それぞれトレースし外形ラインと

陰影の諧調境界ラインを描いていきます。

 

 

外形はほぼ写真のままトレスすればいいのですが

陰影の諧調境界ラインがポイントになります。

写真にこのラインは出ていませんので

陰影差の大きいところを自分でイメージし

ラインをトレースして行きます。

 

1つのパーツ

例えば、花びら・葉などについて

3色の表現を基本にするとやり易いと思います。

①一番明るいところ

②一番暗いところ

③中間

という感じで‥

どうしてももう1トーン必要であれば

4色でも構いません。

 

このとき写真の通りにラインを引く必要はなく

むしろ作品上のラインをイメージしながら

美しくバランスの取れたものに

デザインしなければなりません。

 

ここは手間ですが、何回もやり直し

自分が納得のいくラインが取れるまで

トライすべきです。

 

ここでは花の部分とつぼみの部分を

別々の写真からトレースし

最終的には2つのパーツを組み合わせて

作品の下絵にして行きます。

現実の配置がそのまま「絵」にするには

そもそも写真を撮る時に

それなりの配慮が必要になってきます。

 

彫紙アートの下絵用写真は

そこまで完璧な写真でなくても

使いたいパーツごとに揃って入ればOKです。

 

この組合せたり

余分なものを省いたり

足りないものを付け加えたり出来るのが

イラストなどの強みです。

 

逆に写真家は現実そのままを撮るわけですから

「絵」になる現実(配置・構成・色・光)を

推測し・探し・待って

一瞬を切り取り作品に仕上げるのですから

大したものですね。

 

必要なパーツのラインが取れたら

それを組み合わせバランスを見ながら

大きさや位置関係を調整して行きます。

 

教材は2つの写真をトレスし

組み合わせるだけで仕上げられるように

準備されていますが

実際は大きさを含めて調整することになります。

 

 

組み合わせるとこんな感じになります

右側に花、左側につぼみをレイアウトし

この作品の場合はトップ面が全体的に残り

花・葉・つぼみ の部分を彫り込んでいくものに

なりますので下絵もほぼA4サイズいっぱい

レイアウトしますが、紙が切れてしまうと

作業がやりにくくなるので

右側・左側・下側に

ある程度の余白を残しておきます。

 

これで下絵の線図が完成です!

 

 

 

 

 

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