それではいよいよ
上級インストラクター養成講座「泰山木」
の彫(ほり)に入っていきます。
これはA4サイズ(30枚)の作品ですが
紙のサイズいっぱいにレイアウトされてます
ので、最初にセンターに線を引き
左端をホッチキスで止め
はじめにセンターから右半分を…
次に作品を右側に止め直し、左半分を…
という順で仕上げて行きます。
最初に重ねた紙の隅に上から順に
小さく番号を振ります。
そして右側の深いパーツから彫っていきますが
右側のパーツの中では花の下の「葉」が
17~20 となるのでここから彫って行きます。
左から
①「17・18・19・20」
②「17・18」
③「18・19・20」
④「17・18・19」
で構成されていますね。
まずはそれぞれのパーツ全体の外形ラインを
各パーツの一番上の紙まで切り抜きます。
①②④なら16枚目まで
③は17枚目まで切り抜きます。
次に切抜いた下絵を各パーツのトップの紙
①②④は17の上 ③は18の上に
小さく切ったメンディングテープで仮止めし
今度は深い番号から切り抜いていきます。
右側の「葉」の部分が彫り終わったら同様に
今度は「花」の部分を彫っていきます。
「花」は
8枚の花びらと花芯で構成されてますね。
花びらも1枚づつ1セットで
各パーツの一番上の紙まで彫って
切り抜いた下絵を仮止めします。
ここまでで、このような感じになります ↓
続けて各花びらを深いところから…
花芯・一番手前の花びら…の順に仕上げて
右側完成です!
続いて紙を右側に止め直して
左側を同様に仕上げていきます…
これで完成です!!
サラッと書いてるので簡単に出来たように
見えるかもしれませんが 彫りだけで
8コマ(16時間)ですから‥
1か月半かけてます。
さすがにこの作品は骨が折れましたが
彫(ほり)ごたえのある作品でした!
さすが上級インストラクター講座。
彫紙アートの特徴が表に出た
私自身も好きな、いい作品です。
花びらの細かいカットや
右下や左上の深い「葉」の部分、この辺が
切れ味良く美しい断面になっているかどうか
がこの作品のポイントになりますね。
また、葉の色を茶色にすることで
実物とは違った、落ち着いた
大人の雰囲気が出てると思いませんか?
最後に額装すると下の様な感じになります!