では、彫紙アートスキル1級講座です。
こちらは前回の2級講座同様
全6コマ/12時間のコースですが課題は2点です。
①額に入れて飾れるアート作品を創ろう!
・ローデンブルグの街並み
②タンブラー
・ハイビスカス
1つ目の課題は、待ちに待った風景作品。
ドイツの「ローデンブルグの街並み」です。
サイズはA4サイズ、枚数も14枚で
前回のバラの「PHOTOメッセージカード」
が2Lサイズで8枚ですから
サイズも枚数も一挙に倍という超難易度UP!
そして、今回は全6コマのうち5コマを使って
この作品を仕上げます。
彫紙アートでは
作品のサイズUPと、使用枚数のUPが
自分自身の限界への挑戦になります!(笑)
A4サイズですが、風景の場合は
ある程度の幅で枠を残す場合が多く
この作品もA4サイズの全周30mmは
枠として残します。
イラストとしてはシンプルすぎて
少々そっけない感じですが
このくらいでも実際に彫ってみると
なかなか手間が掛かりました。
彫紙アートは
一番深いところから彫っていくのが基本です。
この絵の場合左隅にチラッと見える建物と
正面一番奥の建物になります。
ここを同じ形で10~13枚
最初は作業がなかなか進みません。
また前回の PHOTOメッセージカード「ローズ」
は基本的に内側を深く彫り進める形ですが
風景画の場合必ずしも内側に深くなるわけでなく
上下や左右に抜けてしまう色もあるのです。
上から順に1枚1枚掘り進めますから
1枚彫ってはめくり
1枚彫ってはめくり を繰り返すのですが
ある程度進むと上位の紙の切り取り面積が大きく
成ったり上下左右に抜けが出来て
めくる紙がバラバラになり
作業中に千切れたり折れたりしやすくなります。
めくる時は、紙の間に薄い別の紙
(わら半紙とかでいいのですが)
をはさみながらカットしたところが
上下の紙に引っかかったり折れたり
しない様、慎重に丁寧に進めていきます。
また同じラインで彫る枚数が多くなると
カットラインが掘り進むうちに
ずれてきてトップラインとボトムラインが
ずれて、美しいカット断面になりません!
常にナイフの刃を垂直に立て
1枚1枚慌てずに力まずにカットします。
このときナイフの刃が2枚目の紙の厚さの
半分くらい切り込む感じでカットすると
2枚目を切る時にこの刃跡に沿って切ることが出来
今度は3枚目の半分くらいに刃を入れる感じで
カットを進めていきます。
言うは易し、行うは難し‥‥。