彫紙アートでは下絵の各パーツ面に
この面は上から何枚目の色を出す面かを示す
ナンバリングを行い
一番深い面からカットしていきます。
14枚目の色を出したい面には⑭と番号を振り
14枚目の紙の上にカッターマットを敷き
上から13枚目まで切り取ります。
複雑で枚数の多い作品を彫る時は
このナンバリングを間違えたり
カッターマットを挟む位置を間違えたりすること
がしばしばあり
上に間違えたときは問題ないのですが
下に間違えると、本来カッㇳしてはいけない色を
切り取ってしまいます。
この「ローデンブルグの街並み」の右手前の
アーチ状の窓枠を彫っているとき
これをやらかしてしまいました!
あちゃ~っ!! やってもうた~!!
ルンルン・サクサク・カットしてたら
1枚余分に切り抜いてしまいました!
こんな時はどうするか??
彫紙アートルールでは切り取ったパーツを
セロハンテープで貼るのはNGとなっています。
(額に入れたら分かんないんですけどね)
この頃、大阪校の土日のクラスは
イクコ先生が担当されることが多かったのですが
相談すると驚きの対処法を教えて頂きました!
それは の・り・で・は・る です。
下の紙に貼るんではありません。
切り抜いた紙の ”断面”に は・る のです!!
え~~っ そんなことができるんですか???
出来るんです それが。
切り抜いたパーツの断面(0.18mm)の
数か所に てん てん てん と
木工用ボンドをちょっとづつ付け
切り抜かれた方の紙にピタッとはめ込んで
上下の紙で圧着します。
このとき、ボンドが多少はみ出るので
上下の紙に張り付いてしまわない様に
別紙を挟んでおきます。
(シールののり面についているシートがベスト)
半乾きくらいで挟んだ別紙をそ~っと剥がし
はみ出したボンドを消しゴムなどでこすると
綺麗に取れます。
くしゃくしゃにならない様
消しゴムでこする時は要注意です。
繋がっている面がペラんペラんで
千切れそうなところも
最後に裏面の紙にちょんとボンドをつけて
ずれない様にするのもOKです。
但しボンドを付けるのは極力最後に…。
カットしているときは何回も紙をめくるので
途中で貼ってしまうと
紙を破いてしまう可能性があります。
破れたり千切れたりしたパーツは
きれいに修正できません。
あらかじめ補助紙を当てて小さく切った
メンディングテープ(接着力が弱いテープ)で
仮どめしておくのが良いでしょう。
そんなこんなで、失敗を経験しながらも
無事10時間 + α のレッスンを終え
完成させることが出来ました。
また1歩 自分の限界を突破しました!(笑)