彫紙アートの作品を創っていると
刃先を欠いたり摩耗してしまったりします。
こういう時、アートナイフの刃の研ぎ方を
覚えておくととても便利です。
研ぐ時の目安は、
刃先がスッと紙に入らないと感じた時や
刃が欠けた時(ぺキッと音がします)など
刃先で軽く紙を突いた時
紙が刃について持ち上がらなくなった時です。
私はこの様な状態になった時
一応ルーペで刃先を確認して研いでいます。
研ぎ方は人それぞれですが
私はダイヤモンド砥石の
#400と#1000を主に使っています。
比較的ゆっくり作業しているときは
刃先が紙に入りにくくなったと感じたときに
こまめに#1000で
刃先を研ぎながら作業を続けますが
集中していてある程度一気に彫りたいときは
新しい刃に替えて彫り続け
替え刃1セット分(5枚)くらい使い切ったころを
目安に、5枚一気に研いだりしています。
以前スペシャルクラスに参加させて頂いた時
林 先生は1工程カットするごとに
#1000くらいの砥石で刃先を数回撫でるように
彫っては研ぐ、彫っては研ぐ‥
という感じで作業されてましたね。
まず刃の先端
欠けてしまった分、丸く摩耗してしまった分を
鋭角に研いで尖らせますが
このとき刃の背の部分を根元から刃先に向かって
斜めに削っていきます。
欠けが大きい場合は#400 の砥石で先端が鋭角に
なるまで粗く削り、その後#1000 の砥石で
背の部分・刃の左右を均等に研いでいきます。
片側に力が偏ると刃先が上から見たときに
左右のどちらかに曲がってしまい
紙に入り難くく切り難くなりますので
刃先を左右と背面から見て真っ直ぐに
鋭角になっているか確認してください。
ナイフの刃の部分を全体的に均一に研ぐのは
難しいですが、刃先の5mmほどのところが
良く研げていればOKです。
私は作品の中でも、とても細かく繊細な部分
または仕上げの部分ををカットをするときは
新しい刃に替えています。
作品にもよりますが
彫紙アート1作品1つを仕上げるのに
全てを替え刃でやろうとすると
私の場合、替え刃 5~8 セット(25~40枚)
は使いますので刃研ぎと併用して使っています。
ほとんどの方はそうかと思いますが。
まだ研いで使ったことがない方は
馴れるまで多少難しいかもしれませんが
是非チャレンジしてみてください。