2014年は、彫紙アート展 初出展ということで
何もわからないながらも
何とか作品を間に合わせることが出来
自分にとってはいろいろな意味で
初めての経験でした。
前回の作品では
思っていた世界観は何となく表現出来たものの
樹木や葉は何となくリアルさに欠けてましたし
海の表現も、精一杯やったつもりでしたが
後から見直してみると
もう少し緻密な表現が出来ないものか?
と感じています。
という事で…
2015年度も昨年と同じテーマで
もう少し表現レベルを上げ
緻密でリアルに感じるものにするべく
再チャレンジすることに。
タイトルは昨年と同じ「南の楽園」2です。
(ひとひねりないんかい!!)
そして今度はもう少し華やかさを出す為に
ハイビスカスとヨットを加えることにしました。
ちょうど春からハイビスカスの花を育てており
素材として使えると思ったのです。
「海」「空」「島」「ヨット」
「ハイビスカス」「緑」
これらの素材をどう組み合わせて絵にするか
さっそく何枚かのイメージスケッチを描いて
検討をスタート !
昨年同様
イメージに合う写真をwebで探し
ヨットはヨットだけでまず線図に起しました。
ハイビスカスの花も育てているものを
色んな角度から撮影し
使えそうなカットを選び線図に起す。
この2つの線図を基準に
webで集めた写真を眺めながら
樹木の葉の入れ方や構図を変えたものを
幾つかスケッチし、構図を決めていきます。
前回の様に
上方にヤシの葉をレイアウトし(上3案)
一番手前に持ってきて厚さを見せることも
考えたのですが、あの細い葉を20~30枚
同じ形で切り抜くのはとても無理だと判断
また普通の厚みのある葉では
昨年の作品とほぼ同じイメージになってしまう。
ということで
今回は樹木の葉を入れない右下の案をベースに
進めることにしました。
その代わりハイビスカスの表現に
力を入れてみることにしました。
しかし…
この構成だと
一番手前にハイビスカス
次に海、またはヨット
そして島、雲、空 になりますね。
(普通は)
ここで、ハイビスカスの花を一番手前に
持ってこようとすると
周囲との繋がりがないので
花の部分が「落ちて」しまいます。
(切り抜かれてベースから取れてしまうこと)
ので「貼る」しかありません。
「貼る」のは彫紙アートのルール上「あり」ですが
私はまだこの手法を使った経験がありません。
今ならチャレンジしてみるかもしれませんが
この時点では難易度が高すぎて無理!
悩んだ結果…
海を一番手前に
次にヨット
ハイビスカスはその次に…
つまり海を彫るとハイビスカスが出てくる‥
そして最後に、島、雲、空 で行くことに。
若干の不安はありましたが
意外と面白い見え方になるかも…
と、前向きにとらえることにしました!