線図
下絵のベースとなる写真のアレンジが出来たので
次は線図に起こしていきますが
まずはアレンジした画像データを
画像ソフトを使って諧調を落とします。
4諧調~6諧調に落とした画像を作成し
A3サイズでプリントアウトし
一番イメージの良いプリントをベースに
線を拾っていきます。
今回は4諧調の画像をベースにしました。
まずは、プリントアウトした紙に諧調の
境界線を直接描いていきますが
これは後でアウトラインだけ拾いやすくする為
特に境界線が分かりにくい所だけ書き込みます。
また緑の葉の部分は特に複雑なので
あらかじめトーン差がないところ
暗い影の部分などはワントーンと捉えて
ライン取りします。
必ずしも画像の通りに拾う必要はなく
諧調の境界線が美しいラインになるように
デザインするのがポイントです。
今回の下絵では左手前の緑が重要になります。
リアルなアウトラインを拾いながらも
彫紙アートの手法で表現できる様にアレンジし
ある程度の立体感を出したいと思いますが
ここのアレンジが一番複雑なので
まずはこの緑の部分のみアウトライン化します。
またこの緑の葉の部分はトーンが微妙で
トレーシングペーパーでは線が拾い難いので
クリアファイルを使うことにしました。
(透明のビニールファイルです)
色検討
緑の部分の線図が出来たら
紙順を考えながら色を付けていきますが
ここで紙を重ねて表現出来るよう
必要であればアウトラインも修正していきます。
こういう処が一番面倒なところです。
今回、この緑のところは
少し奥行き感を出したかったので
右の色を塗った部分を手前に残りを後にし
前後各4枚づつ/5色8枚使う事にしました。
緑-葉のところが決まったら
その他の線を拾っていき線図を仕上げます。
線図が出来たら緑同様線図をコピーし
色(紙)の順番を考えながら
マーカーで色をのせ色検討を行います。
今回の取材撮影の日が曇りだった為
モノの陰影はあるものの、日の影が無く
全体的にフラットな印象だったので
ドアの右側のウッドウォールの部分と
ドアの下側のウッドデッキに木の影を
加える事にしました。
(スケッチの水色の部分)
木陰のラインは全く別の写真から
アウトラインを拾い
PC上で伸ばしたり回したりして
それらしい形に整えました。
ナンバリング&色見本番号決め
最終的な構成はこのようになりました。
1⃣ 植物 緑
① 黄緑/TANT N63
② 薄黄緑/NTラシャ 黄緑
③ オリーブ/NTラシャ 草
④ 青緑/NTラシャ 新橋
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⑤ ダークグレー/NTラシャ グレー80
⑥ 青緑/NTラシャ 新橋
⑦ 黄緑/TANT N63
⑧ 薄黄緑/NTラシャ 黄緑
2⃣ 看板大 Relaxation
⑨ ライトグレー/NTラシャ シルバー
⓾ 薄黄/NTラシャ 栗
⑪ 黄土/TANT N13
⑫ 濃茶/TANT S2
⑬ 黒/NTラシャ 黒
⑭ ライトグレー/NTラシャ シルバー
⑮ 黒/NTラシャ 黒
⑯ 濃ピンク/NTラシャ あずき
3⃣ オール
⑰ 青/NTラシャ くち葉
⑱ 濃青/NTラシャ あずき
⑲ 白/NTラシャ スノーホワイト
⑳ ライトグレー/NTラシャ グレー20
㉑ 赤/NTラシャ 朱
㉒ 濃赤/NTラシャ 濃赤
3⃣ 看板小 Welcome
㉓ 濃茶/NTラシャ くち葉
㉔ 濃ピンク/NTラシャ あずき
㉕ 白/NTラシャ スノーホワイト
㉖ 濃茶/NTラシャ くち葉
㉗ 黒/NTラシャ 黒
5⃣ 壁/デッキ
㉘ 白/NTラシャ スーパーホワイト
㉙ ライトグレー/NTラシャ グレー20
㉚ 白/NTラシャ スーパーホワイト
㉛ ダークグレー/NTラシャ グレー80
㉜ ミディアムグレー/NTラシャ グレー50
6⃣ ドア
㉝ 青/TANT D70
㉞ 緑青/TANT D67
㉟ 濃青/TANT H70
㊱ グレー/NTラシャ グレー70
㊲ 白/NTラシャ 白
㊳ グレー/NTラシャ グレー70
㊴ 黒/NTラシャ 黒
7⃣ 外の緑
㊵ ダークグレー/NTラシャ グレー80
㊶ 青緑/NTラシャ 新橋
以上、全41枚です。
紙を購入し下絵を止めたら
いよいよ彫りに入ります。
ここまで…
取材(撮影)~線図
色検討~下絵~ナンバリング
~色見本番号への落とし込み
が全体作業の6割くらいの感じでしょうか。
後は無心に彫るだけですが
日程がぎりぎりなので
額を注文しなくてはなりませんね。