プロダクトデザインの仕事 A4 複合機 MX-B455W

 

<出典:SHARP ホームページ>

A4 複合機 MX-MX-B455W

<2018年>

2015年に発売したA3複合機のシリーズの

A4モノクロ機です。

 

商品特徴はA3機と同様に

直感的で分かり易い操作パネルのUIデザインを採用

(パネルサイズは一回りコンパクトに)

 

他社のA4機と同等の設置面積でありながら

公式文書でよく使われるリーガルサイズの書類も

コピー/スキャンできるというモデルです。

 

*レターサイズ(A4より若干幅が広く長さが短い)

*リーガルサイズ(レター幅で長さが長い)

(国内のA4サイズとB4サイズに近い)

 

そのためスキャンするフラットベット部の面積が

A4/レターサイズをセットする用紙トレイの

床面積より若干幅が大きくなるのですが

このやや頭でっかちの基本フォルムを

いかにまとめるか?

がデザインのポイントになりそうです。

 

 

デスクサイドで使われることが多い

A4機なので、A3機に採用していた

風紋パターンは廃止し

極力シンプルなデザインを目指しました。

 

本体上部と下部の幅の差は緩やかなS字で繋ぐ事で

心地よい陰影ができる側面のS字曲面を

造形のアクセントにすべく追求しました。

 

デザイナーはベテランのK・OさんとK・Yさん

 

曲率とカーブの繋ぎポイントを変えたS字曲面を

いくつもラフモデルで検討し

最も心地良いS字曲面を探しました。

また上部の ADF(Auto Document Feeder)部も

極力余計な線や面を出さない様

コンパクトでありながら堅牢感のある

ソリッドでシンプルな造形を目指しました。

 

 

その甲斐があってかこのモデルは

ドイツのデザインアワード iF を

受賞することが出来ました。

 

実は私は担当デザイナーの頃

自分がデザインした商品で iF を受賞した事が無く

そういう意味でもとても喜ばしい事でした。

 

 

 

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