デザインとアート

出典:PhotoAC

デザインとアートの違いは何ですか?

このブログを見て頂いてる方は

今現在、彫紙アートをされてる方か

彫紙アートを知り興味を持たれてる方だと思いますが

あなたはデザインとアートの違いは

何だと思いますか?

 

アートは自己表現と創造・自分の感性や情熱

社会に対する問題提議を表現する自己中心的なもの

 

デザインは設計を意味し

誰かのために問題解決をするための表現で

他者中心的なもの

 

岡本太郎さんは

芸術とは美しさや表現技術の高さは本質とは関係がなく

不快感や疑問・嫌悪感など見る者を激しく引きつける

エネルギーやパッションを感じるものこそが

真の芸術であるといい

他人の目や評価を気にした時点でそれはもう

アートでは無いとも言い切っています。

 

 

今も万博記念公園にある「太陽の塔」

万博から50年経った現在でも

ものすごいエネルギーを発してますよね。

私は妻の実家に帰る際いつも

大坂中央環状線で万博記念公園の前を通りますが

必ず「太陽の塔」に目が行ってしまいます。

 

私が小学校3年生のころ大阪万博が開催され

始めて新幹線に乗り

母親に連れて行ってもらいましたが

万博の中で一番の関心は「太陽の塔」でした。

 

強烈なエネルギーと何とも言えない魅力に

日本中の子供の心が引き付けられました。

本当に凄い作品だと思います。

 

 

一方、私の仕事はプロダクトデザインです。

プロダクトデザインとは

工業製品の外観を含めた設計の事で

何かしらの商品をデザインする時には必ず

仮説のユーザーがあり

そのユーザーが何処でどの様にその商品を使うのか

現状の商品にはどんな課題(使い難さなど)があり

それをどのように解決できるのか?

を考えながらデザインをします。

まさに誰かのための問題解決の表現手段ですね。

 

幾つかある問題のなかには商品の美しさも含まれます。

幾つかの機能的&使用性の課題

モノの美しさやそのものが置かれる空間との整合性など

形や色・仕上げなどの商品自体の美しさの課題

または今までにない新しい価値提供がされているか

これらの条件を満たしたものが

グッドデザインとされています。

 

 

私は彫紙アーティストか?

さて、彫紙アートに話を戻します。

私が彫紙アートの作品を創る時

アーティストとしての意識は

今はあまりありません。

どちらかというと

デザイナーの意識に近いと思ってます。

 

なぜなら私が作品を創る時

それなりの思いや伝えたい事はあるものの

強烈なエネルギーやパッションを発するつもりは

サラサラ無く

増してや社会に対する問題提議など

全く考えてもいないからです。

 

私が考えている事は

世の中の何割かの人が

私と近い感性を持っているとすれば

その人たちが私の作品を観て

 

一瞬でも気持ちが和んだり

爽やかな気分になったり

あ~こんなところに行って

ゆっくりと過ごしてみたいな~ と

日常の忙しさを忘れて作品の中に入り込み

作品中の  光と影と空気  を感じられる…

 

そんな作品を創りたいと今は思っています。

その人達というのは=私自身なんですけどね。

 

彫紙アートの奥行き感のある表現手法は

平面に描かれた風景画より

より作品の中に入り込みやすいのでは?

と勝手に思っています。

 

今しばらくはフォトリアルな表現で

作品創りを続けますが

そのうち私なりのアレンジが加えられればと

思っています。

 

 

あなたは彫紙アーティストですか?

 

作品を通じてどんなメッセージを

発信しようとしていますか?

 

 

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