アトリエ「今昔の玉手箱」
次の教室がある前日
豊中の「久保修 切りえミュージアム」と
もう一つ、比較的自宅に近い
富田林市寺内町にある切絵アトリエ
「今昔の玉手箱」 に伺ってみました。
こちらは亀井美千代さんという作家さんが
切絵の技術を使って
日本の伝統的な模様を現代風にアレンジ
浮遊感や立体感なども織り交ぜながら
新しい表現を模索されてるのですが
その細やかで繊細な表現は圧倒的で
webのホームページで作品を拝見し
是非実物を見てみたいと思い伺いました。
ちょうど大作の作成中だったようで
仕事のお邪魔をしてしまったのですが
実物の作品を拝見しお話も伺うことが出来ました。
この方の作品はどれも緻密で
0.3mmのシャープペンシルで下絵を描き
和紙や金箔/銀泊紙を切り抜いているそうですが
人間技とは思えない程細かい表現とカット…
1枚の紙であっても細い線を
0.3mm幅で刃を入れて切り抜くというのは
超人的です!
この方の作品を拝見していると
今悪戦苦闘している彫紙アートの課題は
マジックの太い線のように感じて
何だか簡単に出来そうな気になって来ました。
この「自分にも出来る様な気がする」
というのがとても重要です(笑)
サカナちょうだい! 後編(修正)
翌日「アトリエイーチェ」の教室に参加し
修正方法についてご相談させて頂きましたが
やはり8(黒)を彫り直して入れ替える
という方法でやってみることにしました。
昨日観た亀井さんの緻密な作品のお陰で
何となく出来る様な気がしてきたからです。
それと、せっかく失敗したのだから
修正のやり方も経験しておこうと思いました。
黒のNTラシャ紙を購入し
失敗した8の下に挟み(8.5)
8で彫った形を丁寧にトレスし切抜いて行きます。
まずは右手羽の12(グレー)をトレスして
切り抜きますが
8のラインが切れてしまいましたので
9の下に入れて12のラインをカット
その後8の下に入れ直し位置合わせをして固定
くちばし・羽・体・尻尾の
10(グレー)11(黒)を順に
切り抜いて行きます。
最後に8(黒)のアウトラインを切り抜いて
ペリカンの方は完成なんですが
当初おなかの9(白)と10(グレー)の
境目の手描きラインを8(黒)で残す様
チャレンジするつもりだったのですが
気が付いたら落としていました…。
もうやり直しは出来ないので
ここは後ろの11(黒)で表現する事にし
何とかペリカンを仕上げました。
閉じ替え
右半分(ペリカンエリア)が出来たので
左右の閉じ替えを行うのと同時に
失敗した8(黒)を切り取り
ネズミに取り掛かります。
↓
ここまで来ればあともう一息
ネズミの部分は枚数も少ないので
比較的簡単そうに見えますが
よく見ると 2(黒)で残す耳の内側のラインや
肩から手にかけてのアウトライン
右足や口のアウトラインなど…
ペリカンと同様
細く切り出していく線が結構あります。
また魚の部分もかなり細かく
絵柄のシンプルさほど簡単ではなさそうです。
気を抜かず慎重に彫って完成です。
思のほか時間がかかってしまいましたが
何とか完成しました。