サカナちょうだい! 中編
ペリカンのくちばしの彫り方に目途が立ったので
本番に進みます。
さすがに3回やるとそれなりに慣れて来ますし
1度切り抜いたパーツを元の位置に仮止めすることで
だいぶ安定する事も分かってきました。
しかしやはり細い線をカットする時は
慎重に集中してカットする必要があります。
くちばし周辺を無事彫り終え
次に深い目の回りをカットして
いよいよペリカンの胴体部に入ります。
ここは基本8・9・10 の3色ですが
左右の羽とおなかと尻尾に
細い手描きラインがあるので要注意!
特におなかのラインは複雑で長さがあるので
特に慎重に進める必要があります。
またおなかのアウトラインに
手描きのラインが2本重なるところがあり
ここもかなり厄介な感じですね。
まずは顎周辺・羽・首 のあたりの
10(グレー)を彫ります。
次に尻尾の10(グレー)9(ホワイト)をカット
そしておなかの10(グレー)へ…
おなかの手描きラインは11(8でも可?)
となってますが難易度の高い8で残すのに
チャレンジしてみようと思います。
10(グレー)を彫り進め
次に、おなかの手描きラインが重なってるところを
と進めているうちに…
「プチッ」
ラインが千切れてしまいました(T_T)
あ~~~っ!!!
緊張感が一気に萎え
気持ちも千切れる…。
気を取り直して…
折角最難関のくちばし周辺がそこそこうまく行ったのに…
と思いながらも、気を取り直し
千切れたラインは11番でフォローすることにして
右の手羽に進みます。
ここからは手描きラインを残して彫っていく
難関が続きます。
12(グレー)は先に切り抜いたので
8(黒)のラインを残しながら9(白)を
切り抜いていきます…。
が、しかし!!!!
ここで2度目のアクシデントが!
くちばしの上と右の手羽の境目のラインが…
気が付くと千切れていました。
右手羽の9(白)を切り抜く際
刃を引いたときに注意が足りず
8(黒)の線に力が伝わり千切れたようです…。
これで一気に心が折れました…。
*ウラから…
この先どうする?
しばらくやる気が起きず(一週間ほど)
この後の進め方をボ~ッと考えてました。
簡単なのは、千切れたラインの部分を
11(黒)で仕上げる。
離れてみれば特に違和感はないかもしれません。
しかし何か納得できない…。
とりあえず一旦仕上げて
後日1から再チャレンジするか?
そういえば前回の教室でタケウチ先生が
1枚丸ごと修正する方法を語っていたような?
千切れた8(黒)の下に同色の1枚を追加し
8で彫った穴をトレースして切り抜き
最後に8を切り取る という手法らしい…
しかしすでに切り抜いたくちばし周辺の細いラインや
尻尾の手描きラインなど
トレースして切り抜けるだろうか?
などと色々考えてみましたが
とりあえず次回の教室で先生に相談することに…
いずれにしても、紙も購入しなくてはならないので。
Youtubeで切絵の動画を観る
何気にYoutubeを見ていると
切り絵の動画が目に留まりました。
いくつか見てみると
まるでレースのカーテンのように
超人的に細かくカットされた作品が
何点か紹介されていました。
薄めの1枚の紙を切ると言っても
この細かさは尋常ではない!
どうやら若手切絵作家の中では
0.3mm~0.5mmくらいの幅の
細か~いカットによる作品創りが
1つの方向性としてあるようです。
これを見ていると彫紙アートの細い線が
マジックで書いた太い線に思えて来るから
不思議です。
切絵はカットする紙の上に下絵をのせ
四方をマスキングテープでピッタリと張り
細かいカットをして行くそうですが
そもそも1枚の紙であっても
0.3mm~0.5mm幅で
ナイフの刃を入れる事自体が神業です。
私などはどう頑張っても
0.8mm~1mmが精一杯です。
(刃を入れるだけです)
という事で切絵の実物が見たくなり
Google mapで見てみると大阪でも何か所か
切絵作品が見れるところがある様です。
次の教室(日曜)の前日に、豊中にある
「久保 修 切絵ミュージアム」
へ行ってみることにしました。