サカナちょうだい! を彫るときのポイント
緊急事態宣言の延長により彫紙アート教室
(アトリエイーチェ)も
5月は休校となった為、次の作品課題
「サカナちょうだい!」を彫る時のポイントを
竹内先生よりZoomでレクチャー
してもらう事になりました。
フリーハンドのフィーリングラインを
いかにきれいに表現するか?
がポイントですが
この作品では2・8・11・15が
黒いラインになりますが
どのラインを何番で表現するか
を最初に考える必要があります。
ペリカンのアウトラインは基本8です。
最初にアウトラインの外側を8まで彫ります。
8の紙の上に切り抜いた下絵を貼り
さらに両足のアウトラインを11まで彫り
11の上に下絵を貼ります。
ペリカンの中で難易度が高いのは
上下のくちばしの境目のラインと
腹の10と9の境のラインですかね。
A 特に上下のくちばしの間のラインを8で残すと
上は5~6枚、下は9~10まで彫ることになります。
まずくちばしの下(17+18)を先に16まで
刃先を垂直に保つ事を意識して彫って行き
続いて上(13~16)を彫りますが
この時、特に上下のくちばしの間のラインは
僅かな傾きが重なると線の厚みが無くなり
数枚彫ると千切れてしまいますので要注意ですね。
(キリンの時の様に…)
全体的に番号の深さ順に彫るよりも
紙がペラペラになって
抑えがきかなくなるのをいかに避けるか?
を考えながら彫ることが重要なようですね。
フィーリングライン(上下のくちばしの境のライン)
の左右に刃を入れる際
・垂直をキープする
・1枚目を貫通し2枚目の半分まで刃を入れる
を慎重に繰り返すのがポイントになりそうです。
片側を切り抜く前に両側に刃を入れた方が
刃筋がズレにくくて良いのかもしれません
この辺は試行錯誤が必要になりそうです。
この部分だけ事前に別紙での練習も考えます。
フィーリングラインの両側をカットする際は
1度で切ろうとせずに力を抜いて
「垂直」を意識し刃筋をつけて
数回に分けて切れ込みを深くしていくのが
良いそうですので
これも事前に別紙で試してみることにします。
B おなかの10と9の境界線はとにかく慎重に
基本は11(8でも可と書いてありますが…)
8の黒をラインとして残すとなると
かなり難しそう… というか出来るのでしょうか?
8でトライして失敗したら11(保険)くらいで
行ってみましょうか。
(下絵には、8でも可となってます)
もう1つアドバイス頂いたのが
A くちばしから頭に向かう顔のアウトラインと
B 右の羽(肩?)と重なる首のアウトライン
このラインも他のアウトラインと同じ8で残すと
ペリカンの頭~体(9)の上に線が乗る事になるので
ペラペラになり抑えがきかなくなります。
紙をめくっている間に折ったり千切れたりする
可能性が高くなるのでこの部分については
体より深い11で表現する方が良いとの事。
目の左上のラインも微妙ですね。
最後にBの下側(羽の付け根)にある
8・9・10のシワ?
この線も11なら問題なしですが
8で残す場合は10を切り抜いてから9ですが
かなり厄介そうですね。
とにかくやってみます!