百毫寺(びゃくごうじ)
創建:715年 奈良時代
本尊:阿弥陀如来(重要文化財)
開山:勤操(ごんそう)
中興:興正・空慶
宗派:真言律宗
起源・歴史
715年 志貴皇子
天智天皇の第七皇子として生まれましたが
皇位継承者候補には上がらず
政治家としてではなく文化人として
生涯を過ごした皇子ですが
715年 志貴皇子没後
皇子が過ごした離宮の山荘を寺としたのが
白毫寺の起源というのが1説となっています。
鎌倉時代中期に
西大寺で真言律宗を起こし多くの寺を復興した
興正菩薩叡尊により再興されましたが
戦国時代に戦火で焼かれ
江戸時代に興福寺の学僧・空慶上人により再興され
現在に至ります。
山門
住宅街の階段から参道に入って行きます。
一見寺の入口とは分かり難いのですが看板が出ています。
百毫寺入山受付…
ここから石段を登って行きますが
高齢の方は少ししんどいかもしれません。
石段の途中にある中門です。
ここからさらに登って行くと山門入口になります。
9月の中旬~下旬には石段の両側が萩の花が咲き乱れます
この写真では萩の花はほぼ終わりの頃でした(残念!)
振り返るとこんなかんじです。
奈良市内が一望できますね。
本堂(奈良市指定有形文化財)
宝蔵
・阿弥陀如来坐像/平安時代(重要文化財)
・閻魔王坐像/鎌倉時代(重要文化財)
・太山王坐像/鎌倉時代(重要文化財)
・文殊菩薩坐像/平安時代(重要文化財)
・地蔵菩薩立像/鎌倉時代(重要文化財)
・興正菩薩坐像/鎌倉時代(重要文化財)
御影堂
江戸時代に百毫寺を復興させた
空慶上人が祀られています。
多宝塔跡
室町時代建立の多宝塔がありましたが
移築され現在は跡のみ残ります。
見どころ
境内から展望できる奈良市街は絶景です。
また長い石段の両側に咲く萩の花と
境内の五色つばき
珍しい閻魔大王と太山王(たいざんおう)の
仏像が祀られてる事でも知られています。
死者の生前の罪を裁く神:閻魔大王と
地獄で使者を裁く神:太山王
この2体の仏像は迫力満点で
一見の価値ありです!
椿・萩の名所
花>>>
五色椿:3月下旬~4月上旬
ヤブ椿:3月~4月
萩:9月中旬~下旬
紅葉:11月下旬~12月上旬
御朱印
¥300
・閻魔王
・阿弥陀如来
拝観時間
9:00~17:00
拝観料
大人 ¥500
中高校生 ¥300
小学生 ¥200
住所・TEL
〒630-8302 奈良市白毫寺町392
0742-26-3392
アクセス
JR奈良駅・近鉄奈良駅から 奈良交通バス
市内循環で「高畑住宅」下車徒歩15分
山村町・藤原台行で「高畑住宅」下車徒歩15分
北野・下水間行きで「百毫寺」下車徒歩10分
駐車場
近くに有料駐車場あり
¥700/日