新薬師寺(香薬寺)
創建:747年 奈良時代
本尊:薬師如来(国宝)
開基:光明皇后
宗派:華厳宗
歴史
743年 聖武天皇は紫香楽宮で廬舎那大仏建立
の詔(みことのり)を出し
紫香楽で大仏造立に着手しますが
745年 山火事と大きな地震が頻発し
紫香楽での大仏造立を断念し平城京に戻ります。
そして現在の東大寺で大仏造立を再開しますが
度重なる災難…
天災/干ばつ/政治的クーデター/疫病により
聖武天皇は体調を崩してしまいます。
光明皇后は聖武天皇の病気平癒を願い
薬師悔過(やくしけか)を行い
*病苦を救う薬師如来の功徳をたたえ
罪過を懺悔し天下泰平・万民快楽を祈る法要
747年 新薬師寺が建立されました。
そして5年後の752年
ようやく東大寺の廬舎那大仏が完成に近づき
大仏開眼供養会が行われました。
東大寺の大仏が創られている間に
東大寺の建立とほぼ同時期に
新薬師寺が建立されたんですね。
創建当時は 七仏薬師(病気を治す仏様)
・善名称吉祥王如来
・宝月智厳光音自在王如来
・金色宝光妙行成就王如来
・無憂最勝吉祥王如来
・法海雷音如来
・法海勝慧遊戯神通如来
・薬師琉璃光如来
の七体が安置されていました。
南門(重要文化財)
鎌倉時代建立
本堂(国宝)
奈良時代創建
・薬師如来坐像(国宝)
・十二神将立像(国宝)
鐘楼(重要文化財)
鎌倉時代建立
地蔵堂(重要文化財)
鎌倉時代建立
見どころ
みどころはやはり十二神将立像でしょう。
等身大の十二神将像は
それぞれ個性豊かな表情をされており
恐らく見覚えがあるであろうバサラ大将など
迫力満点の表情です。
現在は金堂の他の伽藍や塔などはなく
シンプルな境内ですが
西側の奥に新薬師寺香薬師堂・庫裡と
小さな日本庭園があり
縁側に座ってゆっくりと寛ぐことが出来ます。
新薬師寺拝観が終わりましたら
お寺を出てすぐ西側にあるモダンな建物
奈良出身で奈良を撮り続けた写真家
「入江泰吉記念奈良市写真美術館」
がありますので是非お寄りください。
昭和初期の奈良の風景を見ることが出来
おススメです。
御朱印
・薬師如来
・薬師仏
拝観時間
9:00~17:00
拝観料
大人 ¥600
中高校生 ¥350
小学生 ¥150
住所・TEL
〒630-8301 奈良市高畑町1352番地
0742-22-3736
アクセス
市内巡回バス 破石町下車 山手へ徒歩10分
JR奈良・近鉄奈良からタクシー10分
駐車場
ありません