秋篠寺
創建:奈良時代末~平安時代初
本尊:薬師如来/伎芸天
開基:光仁天皇
開山:喜珠
宗派:単立
歴史
776年(奈良時代末)光仁天皇の勅願により
僧・善珠(ぜんじゅ)が創建と伝わる。
創建の時期・理由は不明。
806年桓武天皇の五七忌が行われたと
日本後紀にあり天皇家との関係もあるお寺。
現在の本堂は鎌倉時代に再建される。
本堂(国宝)
平安時代末期の戦火で伽藍のほとんどが焼失
現在の本堂はもともと講堂があった場所に
鎌倉時代に再建されました。
秋篠寺と言えば日本でも唯一といわれる
芸事の仏さま 伎芸天 で知られていますが
その優しげで優美なお姿が多くの文人や芸術家に
愛され「東洋のミューズ」とも言われていますね。
また皇室の 礼宮文仁親王 ご成婚に際し創設
された 秋篠宮 の宮号は和歌の歌枕として有名な
ここ奈良の秋篠に由来しているそうで
川嶋紀子様とのご成婚時には
秋篠寺の伎芸天様と紀子さまが似ている!
といううわさが広がり話題になりました。
・伎芸天立像(重要文化財)
・薬師如来(重要文化財)
・日光菩薩/月光菩薩(重要文化財)
・帝釈天立像(重要文化財)
・地蔵菩薩立像(重要文化財)
・愛染明王
・不動明王
・十二神将
大元堂
・大元師明王立像(重要文化財)
建立当時は真言密教の霊場として栄えてましたが
大元師明王が出現したという伝説があることから
年に1度 6月6日に
秘仏・大元師明王像が特別開扉されます。
開山堂・霊堂
鐘楼
東門
*駐車場はこの東門の北側になります。
見どころ
平城京の北西・西大寺の北に位置する秋篠寺は
以前は宮寺並みの大寺院だったようですが
現在は住宅街の中にひっそりと佇む
隠れ家的な雰囲気のあるお寺です。
バス停からは東門が近いのですが、少し南に下り
静かな住宅地と田んぼを抜けて南門から入るのが
おすすめです。
南門を入るとしばらく林の中を参道が続きます。
苔の寺としても知られている秋篠寺は
緑が良く手入れされ
ひっそりとした林の中を進むと
日常の現実世界と切り離される様な
神秘的な感じさえしますが
この辺りは元々は西塔・東塔・金堂があった場所
になるのだそうです。
林をに抜けると本堂への入口に着きます。
ここで拝観料を支払い中に入ると
目の前がパッと開け
青空と本堂が目に入って来ます!
主な伽藍はこの本堂と
本堂の西にある大元堂になりますが
美しく整えられた庭の樹木と
広すぎない空間がとても心地よく
落ち着いた雰囲気を醸し出しており
しばらくぼ~としていたくなるような
心が安らぐ場所です。
御朱印
年に1度、大元師明王立像の御開帳時
・大元師明王尊
拝観時間
9:30~16:30
拝観料
大人 ¥500
中学生以下 無料
住所・TEL
〒631-0811 奈良県奈良市秋篠町757
0742-45-4600
アクセス
近鉄大和西大寺駅北口より
押熊行バスで「秋篠寺」下車 6分
駐車場
東門北側 12台 無料