法輪寺(三井寺)
創建:622年 飛鳥時代
本尊:薬師如来坐像
開基:山背大兄王/由義王
歴史
法輪寺は聖徳太子の皇子
山背大兄王(やましろおおえのおう)が
父・太子の病気平癒を願いその子
由義王(ゆぎおう)とともに建立した寺で
昭和25年の発掘調査では
法隆寺式伽藍配置で法隆寺西院の2/3くらいの
規模であったと推測されています。
またその土地の名から三井寺(みいでら)とも
呼ばれその昔・聖徳太子が明日香の地より
三つの井戸を斑鳩の地に移したことから
着いたと伝えられています。
金堂
1761年(江戸時代)に再建されたもの。
現在は老朽化の為仏像は安置されてなく
講堂(収蔵庫)に安置。
三重塔
昭和19年に落雷により焼失した三重塔は
昭和50年、薬師寺の金堂・西塔を再建した
西岡常一棟梁により再建されました。
・釈迦如来坐像/平安時代
・四天王像/平安時代
講堂(収蔵庫)
昭和35年に再建
僧が勉強するためのお堂であると同時に
十体の仏像を安置しています。
・薬師如来坐像/飛鳥時代(重要文化財)
・虚空蔵菩薩立像/飛鳥時代(重要文化財)
・十一面観音菩薩立像/平安時代(重要文化財)
・弥勒菩薩立像/平安時代(重要文化財)
・地蔵菩薩立像/平安時代(重要文化財)
・楊柳観音菩薩立像/平安時代(重要文化財)
・吉祥天立像/平安時代(重要文化財)
・米俵乗毘沙門天立像/平安時代
・聖徳太子二歳像(南無仏像)/鎌倉時代
・聖徳太子十六歳像(孝養像)/室町時代
妙見堂
平成15年建立
・秘仏:妙見菩薩立像(御前立)/江戸時代
鐘楼
地蔵堂
江戸時代の建立
・石のお地蔵さまを安置
見どころ
法隆寺を西院・東院を廻った後
斑鳩の里を歩きながら法輪寺へ行くのがおススメです。
のどかな田園風景を楽しみながら15分ほど歩くと
法輪寺ですがコスモスの時期はあちらこちらに
咲乱れる花も楽しめます。
平安時代には法隆寺・西院の2/3ほどあった規模も
現在はこじんまりとした寺院になっていますが
薬師寺の金堂・西塔を再建した西岡棟梁が手掛けた
三重塔がやはりみどころではないでしょうか。
また本尊の薬師如来坐像は
同じく飛鳥時代に建立された
法興寺(飛鳥寺)や法隆寺の本尊に似たお顔で
ここが聖徳太子のゆかりの寺であることを
感じずにいられません。
現在の法輪寺は規模は小さいですが
静かで落ち着いた雰囲気のお寺です。
御朱印
・薬師如来
・虚空蔵菩薩
・十一面観世音(大和北部八十八ヶ所霊場第53番札所)
拝観時間
3月~11月 8:00~17:00
12月~2月 8:00~16:30
拝観料
大人 ¥500
中高校生 ¥400
小学生 ¥200
住所・TEL
〒636-0101 奈良県生駒郡斑鳩町三井1570
0745-75-2686
アクセス
・JR大和路線法隆寺駅から徒歩約35分
・JR大和路線王寺駅から奈良交通バス
「法隆寺前経由奈良」行きで中宮寺前下車、徒歩約15分
*法隆寺・東院から徒歩15分
駐車場
無料駐車場あり 10台