テーマは決まりました。
・細い路地裏に路駐しているチンクエチェント
(フィアット500の愛称)
・前後のくるまを押しのけながらスペースを作り
無理やり路駐しているチンクエチェント
・家の玄関先に自転車の様に無造作に停めてる
チンクエチェンㇳ
・ハネムーン出発前のリボンで飾られ
新郎新婦と佇むチンクエチェント
・これから車の旅に出るのかルーフに荷物を
てんこもりに積まれたチンクエチェント
まるでイタリア人のペットの様に
生活の中に溶け込んでいる様子が伺えます。
これらの写真を見ながら作品のストーリーを
イメージし描いていきます。
夏の強い日差しの中
イタリア田舎街の小さなカフェの前に
路駐しているチンクエチェント…。
若いカップルが乗り付けて
中でエスプレッソで一休み?
カフェの建物にかかる樹木の影が
夏の強い日差しで青く見える…
こんなシチュエーションでしょうか…。
今回は簡単に彫れることも重要な条件ですので
(時間がないため…)
車は真横のアングルで行くことにし
カフェの前に止めてるシーンを想定しました。
これをシンプルに、サラッと表現していきます!
① まず初めに車です。
チンクエチェントの横向きの写真を探し
A4サイズにプリントアウトし
「くるま」のみ、線図に起していきます。
トレーシングペーパーをのせると細かいところが
拾えなくなりますので
予めプリンㇳアウトした紙上にマジックなどで
線をトレスしておくと拾いやすいですね。
② 次にカフェ/建物ですが
ここはいろいろなお店の正面の写真からいいところ
を寄せ集めて創作していきます。
今回の下絵では、店の入口は適当に描きました。
(なのでリアル感に乏しいのかも…)
2階の窓の部分は写真Aから
一階の軒先テントと路上のチェアは写真Bから
それぞれトレースして車の線図と組み合わせます。
最後に強引に樹木の緑と樹の影を加えました。
樹の影は私が以前撮った
隣の家の壁面に落ちる樹の影の写真を
伸ばしたり回したりして
イラストに合うように調整しました。
③ これで下絵(線図)のラフ案が出来ました。
線図を数枚コピーし
次は色をのせて検討を進めてい行きます…!
コピーした線図にマーカーで色をのせて行きます。
このとき色の順番(上下)を意識しながら
落ちる(切取られてしまう)パーツが無いように
線図の修正も同時に行っていきます。
例えばこの下絵の場合、ドアのラインを通すと
ドアパーツは全て落ちますので
各ドアパーツは部分的に
ボディーとの繋ぎの部分を残します。
(黒い線が途切れる感じですね)
あえて落として、後で貼るという手もありますが
落ちるパーツが多すぎるとややこしくなるので
今回は落とさずに繋げる方法で行きます。
配色と線図の修正が終わったら
再度色の順番を確認しながらナンバリングし
各色をTANT紙/NTラシャ紙の
色見本番号に落とし込んでいきます。
表紙>>
① 縁&道 ライトグレイ
くるま>>
② ボディ1 イエロー
③ ボディーハイライト ライトイエロー
④ フロントガラス ホワイト
⑤ 窓の影/ドアライン/車の影 ブラック
⑥ バンパー/タイヤハイライト グレイ
⑦ ホイール ライトグレイ
⑧ ホイールハイライト/椅子 ホワイト
⑨ ホイールリフレクション ブラック
テント・樹・建物>>
⓾ 赤(影)ダークレッド
⑪ 赤 レッド
⑫ 緑(影)/葉(影)ダークグリーン
⑬ 緑/葉(明) グリーン
⑭ 白(影)/木陰 ブルー
⑮ 白/ ホワイト
⑯ 窓(影) ブラック
⑰ 窓 ブルー
店>>
⑱ 外壁ー下 茶
⑲ 外壁-上 茶(明)
⑳ エントランス(影) ブラック
㉑ ドアガラス ダークグレイ
今回は最終的に21枚になりました。
次回は彫りに入ります。