ではいよいよ彫り始めます
この下絵では大きく4つのレイヤーで考えます。
① くるま
② テント
③ 樹/建物(上部)
④ 店
1.まずは店のエントランス部全体
⑱~㉑の部分(歩道より上・テントより下)
を⑰まで切り抜き⑱の上に
切り抜いた下絵を仮止めします。
路上のチェアは外形で⑦まで切り抜いておき
⑧の上に仮止めします。
エントランス部奥の㉑⑳を切り抜き
次に壁ー上⑲と柱の木目を切り抜き
路上チェアの抜けの部分を⑰まで切り取ります。
2.樹/建物(上部)
テントより上部の⑫~⑰を⑪まで切り抜き
⑫の上に切り抜いた下絵を仮止めします。
⑰・⑯・⑮・⑭・⑬と深い順に切り抜きます。
3.テント
テント部⑨~⑮を深いところから順に彫ります。
4.くるま
メインオブジェクトのくるまです。
これも①~⑨を深いところから順に彫り完成です。
①の道路・歩道・縁をライトグレにしてたのですが
普通すぎて面白くなかったので
最後に表紙を外し
道路・歩道・縁もボディカラーの黄にすることで
真昼の日差しの強さが出たように思います。
特に難しいところはありませんでした。
樹の葉と木陰のところが若干細かく
手間取りました。
反省>>
完成してみると最初に思い描いていた通り
というかそれ以上にあっさりしてしまい
若干味気ない感じになってしました。
下絵の時は色付けしたマーカーのムラや
ペンの下書きの残りなどが適度な「味」に
なってそれなりの雰囲気がありましたが
彫り進める際にその辺の「味」が
飛んでしまった様な感じですね。
くるまのボディーカラーとリフレクションの
ハイライトのコントラストや
ホイールのリフレクション部のコントラストが
若干弱くメリハリい欠けてしましました。
ボディ―カラーももう若干
オレンジ系に振れた方が良かったかもしれません。
全体的な雰囲気は悪くないと思うのですが
ディテールの表現が少し甘くなりましたね。
今回は下絵をトレースする時も
あえて手描き感を出す為に
フリーハンドの線で拾っていきましたので
フォトリアルではなく手描きイラスト風に
仕上がったのは良かったと思います。
くるまは私の好きなアイテムの1つなので
次回はもう少しディテールを丁寧に表現した
カーイラスト風彫紙アートにチャレンジします!